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上坂すみれ『20世紀の逆襲』 6.2

20世紀の逆襲(通常盤)

20世紀の逆襲(通常盤)

 

ジャンル:声優、ポップス

本業よりもむしろサブカルアイドル的な活動で人気な女性声優さんによる2ndアルバム。本作、自分が巡回している界隈では主に二つの理由であまり評判がよろしくありません。まず、収録曲の大半が既発曲で全18トラック中完全な新曲は5曲しかないというコアなファンの人たちの意見。そして曲調がバラエティ豊かすぎてイマイチまとまりが悪く全体的に散漫になっているという、アルバムのトータル性とか気にしちゃうような楽曲派な人たちの意見。前者は、まあ僕はシングル曲の音源とか持ってないしむしろ既発曲ほとんど収録してくれて18曲の大ボリュームでお得だなあと思っちゃった派なので置いておくとして(ハロプロのアルバムなんて酷い時は10曲中3曲しか新曲なかったりするんだぞ!)、後者の方は確かに、まとまってるかと言えばちょっと厳しいものがあります、バラエティ豊かだと言っても全く違う曲調のものが18曲入ってるわけではなく、なんとなく寄せ集めでできたアルバム感は否めない。「20世紀の逆襲」というコンセプトも具体的に楽曲で表現されているわけではなさそうなので、アルバム1枚のトータル性を求めてしまうような面倒くさい楽曲派の僕としても、もの足りない感じではあります。でも楽曲単位では結構面白い曲が多くて、特に中盤、3曲目「冥界通信~慕情編~」から9曲目「無限マトリョーシカ」の流れなんかはかなり好きで、そこだけ切り取ると前作よりも全然良いアルバムだなって思うんですけど、いかんせん、後半がちょっと散漫で最後まで集中して聴けないよねっていうね…。一番好きな曲はアーバンギャルドがプロデュースした6曲目「すみれコード」かな。その前の「繋がれ人、酔い痴れ人。」って曲も良いですねえ。