ポップコーンラブ! -pops con lab!-

最近聴いてるCDについて

Suede『Night Thoughts』 6.4

夜の瞑想

夜の瞑想

 

ジャンル:ブリット・ポップ、グラム・ロック
ブリット・ポップを代表するバンド、スウェードの再結成後2枚目のアルバム。通算8枚目。前作に引き続き今回もファン、メディアともに好評である。まさかこの2010年代の世の中でスウェードなどというポップスターが再評価されバリバリ現役で活動するだなんて夢にも思わなかったけど、本国では雑誌で結構大きく特集を組まれるくらいの人気者らしい。それに比べてクーラ・シェイカーの再結成後がいまいちパッとしないのが悲しいよ俺は。しかし90年代に活躍した英国のバンドが今も元気なのは世代的に嬉しいですよね、ブラーもね、昨年のアルバムは好評でしたけど、今後はどうなるのかな、継続して活動はしないのかな。オアシスは、なんか最近リアム・ギャラガーが引退宣言したみたいな報道があったりそれを否定するような報道があったりで再結成の道はまだまだ遠そうです。こうなったらパルプもそろそろなんじゃないですか、ジャーヴィス・コッカーって最近何やってるんでしょう、ソロ・アルバムもしばらく出してないよね? ジャーヴィス、好きなんですよ、彼みたいな空気を醸し出しながら生きていきたいものです。復活作を作ってくれねえかなパルプ。いや、バンドでなくてもジャーヴィスのソロでも良いんですけどね。今回のスウェードのアルバムは前作同様、初期3作のプロデューサーと作った初期3作みたいな美しく、メロディアスでダークな作風です。「18世紀のイングランドの詩人、エドワード・ヤングの著書からインスパイアされた」らしいコンセプト・アルバムになっており、個人的にはピンク・フロイドの『ファイナル・カット』~ロジャー・ウォーターズのソロ作あたりを連想いたしました。今どきトータル・アルバムをリリースする気概も買えますし、好きな作風です。あとは、誰もが耳を傾けるようなパンチのあるキラー・チューンが1曲でもあれば完璧だと思います。